福島医薬品関連産業支援拠点化事業

事業について

福島医薬品関連産業支援拠点化事業とは

ふくしまからはじめよう。

本事業は、経済産業省平成23年度第三次補正予算を原資とする東日本大震災復興事業の一環として開始されました。本事業は、実質的には、過去の複数の経済産業省バイオ関連国家プロジェクトの集大成にあたり、それらのプロジェクトで蓄積した成果やノウハウ(技術)をもとに本事業で新たに取得した成果により、医薬品等の開発支援や新規産業の創出等を目的としています。

本事業は、生体試料を収集・保存し、それらをそのまま研究機関等に提供する、いわゆる「バイオバンク事業」とは異なり、希少かつ微量な生体試料を、

  • 情報に変換する
  • 加工して増やす
  • 極微量試料の解析技術を開発する

ことにより最大限に活用することを目指しています。さらに、これらの情報、生体由来加工試料、解析技術等を利用し、化合物の薬効・毒性評価システム開発や疾患マーカー探索にも取り組んでいます。

事業で創出した生体由来加工試料、解析情報等の多種多様な成果物を“福島コレクション”と命名しました。具体的な成果物として、

  • がん組織・細胞やカニクイザルの正常組織等の網羅的遺伝子発現解析情報やゲノム解析情報、がん細胞株や動物モデルを用いた薬剤評価情報
  • 遺伝子強制発現細胞株、患者の体の中にあるがん組織の特徴を維持したがん組織由来培養細胞(塊)〈PDOモデル〉や担がんマウスモデル〈PDXモデル〉
  • 本事業の根幹となる極微量試料解析技術であるDNAマイクロアレイシステムやタンパク質マイクロアレイシステムによるこれらの生体由来加工試料や抗体(試薬・医薬)の評価結果

等があり、製薬企業、検査・診断薬企業、研究機関等へ提供しています。また、これら福島コレクションと解析技術を用いた受託・共同研究を進めています。

本事業で創出したこれらの“福島コレクション”の意義と有用性が理解され、国内はもとより世界中の製薬企業や研究機関等で広く活用されることが、日本の医薬品関連産業、ひいては健康医療産業を活性化し、国民の健康な暮らしと福島の復興に貢献するものと信じ、この目標に向けて邁進いたします。

プロジェクトリーダー 渡辺 慎哉

© 2017 Japan Biological Informatics Consortium